アクティビティ
【入所】
11月は食欲の秋に着目し、リハビリではぶどうの作品の製作と、製作したぶどうを実際に実らせ、ぶどう狩りを利用者様と実施いたしました。
【理学療法士 福田匠】
ぶどうの製作では難易度を3つに分けて、作品作りを実施いたしました。
初級:折り紙を使用し輪っかでリースを作るように、糊付けをする。
中級:画用紙をロール状に丸めて糊付けを行い、ぶどう型になるように重ねて糊付けを行う。
上級:紙を小さく丸めてお花紙でやさしく包み、輪ゴムで縛り、枝にボンドでぶどうの形になるように糊付けを行う。
初級から上級と、難しくなるにつれて工程や使用する道具が増えていきます。
手先を使うのはもちろんのこと、いくつかの事を同時に処理をする二重課題や、ぶどうの形をよりイメージしながら製作しなければならない等、頭を回転させながら行いました。
今回は作品作りにとどまらず、実際にぶどう狩りを体験していただきました。
施設での生活では、頭の上まで手を伸ばすことは中々ありません。
ぶどう狩りでは、高いところに手を伸ばすイメージで上肢のリーチ動作訓練として、実施いたしました。
上肢リーチ動作訓練とは:腕を伸ばして物を取る動作のことで、体幹の安定性を必要とします。
体幹の筋力が賦活されることで姿勢の安定性が、向上します。さらに、上肢・肩甲骨の可動域向上や上肢を空間で保持することで、筋力強化にも繋がります。
利用者様からは、
「きれいに作ってあるね。信州でぶどう狩りをしたことがあったわ」
「食べるならシャインマスカットのほうが好きね。でもちょっと高いからね」
「巨峰は秋だけどマスカットはもう少し早い時期よね。昔山梨へぶどう狩りを一回したことがあるわよ」
「ぶどう狩りは全国いろいろなところへ旅行に行くから、その先々でやったことがあるわよ」
「本物みたい!重さもあるね。食べたくなるね」
「高いところにあるから自然に手が伸びるわね。いい練習になるね。一粒ずつとれるように工夫したらもっと楽しいわ」
「すごい、これ全部つくったんですか?きれい。シャインマスカットはおいしいですよね。好きでよく買ってました」
と、昔ぶどう狩りをしたこと、良く召し上がられていた事等を思い出しながら、体験していただきました。
皆さま自然と手を伸ばすことが出来て、「ぶどうの匂いがしてくるね」と、五感が刺激されていた利用者様も、いらっしゃいました。
完成した作品は、イルアカーサ2.3階の談話スペースにぶどう狩りをした写真と共に、展示する予定です。
ご来訪の際には、是非ご覧下さい。
施設⾒学も⾏っていますので、
ご興味がある⽅はお問い合わせください。
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