CANONメディカル主催 全国医療機関画像コンテスト The Best Image 2014
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Clinical Update賞 受賞
選考部門 3テスラMRI部門
症例名 右内頸動脈狭窄
a:T2WI MPV像
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b:DWI
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c:MPV像とDWI比較
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d:T2WI JET法
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使用装置
Vantage Titan 3T
検査目的
左鎖骨下の腫瘤の精査目的。
テクニカルコメント
腫瘤の位置が鎖骨下であり、呼吸の影響が考えられたためJET法を用いた。ショルダーSPEEDERコイルではなく、あえて4chフレキシブルSPEEDERコイルを使用。肩の横からではなく、たすき掛けの様に肩に合わせ頭側から斜めにセッティングすることで脊髄から遠位まで感度を保てた。MPV像は高めのTEとSTIRを用いることで背景を均一に低下させ、腫瘤と腕神経叢を明瞭に描出することができた。
クリニカルコメント
JET法により鎖骨下の腫瘤が明瞭に描出され、出血を伴う等の内部性状も明瞭である。MPV像では脊髄から腫瘤に連続する腕神経叢を認め、また神経鞘腫の一つの特徴とされる腫瘤の辺縁がbeak状となっているのも確認できる。
画像コメント
a | MPVのT2強調像、full MIP像とslab MIP像。バックグラウンドの信号を抑制するためにやや長めのTEとした。脊髄と神経の連続性が確認でき、辺縁がbeak状となっているのも確認できる。 |
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b | 拡散強調像。腫瘤とのコントラストが明瞭である。脂肪抑制法としてPASTAとSPAIRを併用した。 |
c | MPV像と拡散強調像を比較した画像。腫瘍と腕神経叢は両者とも同様に描出されている。 |
d | JET法を使用したT2強調像。呼吸のアーチファクトを抑制できており、内部性状も明瞭であり出血らしき液面形成も確認できる。 |
審査員コメント
各シーケンスの特性を考慮している。特にMPV画像は腫瘍と腕神経の関係も判って素晴らしい。